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ベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道Re465形電気機関車(ベルン-レッチュベルク-シンプロンてつどうRe465がたでんきかんしゃ)は、スイスの大手の私鉄であったベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道が製造し、現在ではその後身であるBLS AGで使用されている電気機関車である。 == 概要 == 本機はアルプス越えルートの一つであるレッチュベルクルートを擁するベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道〔Bern-Lötschberg-Simplon-Bahn(BLS)、1996年にBLSグループのギュルベタル=ベルン=シュヴァルツェンブルク鉄道(Gürbetal-Bern-Schwarzenburg-Bahn(GBS))、シュピーツ=エルレンバッハ=ツヴァイジメン鉄道(Spiez-Erlenbach-Zweisimmen-Bahnn(SEZ))、ベルン=ノイエンブルク鉄道(Bern-Neuenburg-Bahn(BN))と統合してBLSレッチュベルク鉄道となり、さらに2006年にはミッテルランド地域交通(Regionalverkehr Mittelland(RM))と統合してBLS AGとなる〕が、スイス連邦鉄道(スイス国鉄)のRe460形〔「バーン2000計画」の要となる200km/h列車の牽引が可能な電気機関車として高速旅客列車用および貨物列車用として119両(機番460 000-3から460 118-3まで)が製造された〕の改良型として、ピニンファリーナ〔Pininfarina S.p.A.〕によるデザイン、自己操舵台車による高い曲線走行性能はそのままとし、VVVFインバータ制御を1C2Mから1C1Mに変更するとともによる出力を増強し、最大出力を6100kWから7000kWに、最大牽引力を300kNから320kNに、レッチュベルクルートの27パーミルでの650t列車の牽引速度を80km/hから100km/hとしたものである。まずBLSが8両(機番465 001-6から465 008-1まで)を、のちにスイス国鉄が10両(機番465 009-9から465 018-0まで)の計18両が発注され、1994年9月に初号機がロールアウトしている。なお、スイス国鉄所有機は全機BLSレッチュベルク鉄道にリースされており、2003年4月30日には全機が同鉄道に売却されている。製造は車体、機械部分、台車をSLM〔Schweizerische Lokomotiv- und Maschinenfablik , Winterthur〕、電機部分、主電動機をABB〔Asea Brown Boveri AG, Baden〕が担当した。 なお、開発時の性能要件は以下の通り *27パーミルで650tを牽引可能 *車軸配置Bo'Bo'、重量81t *動輪周上出力7.0MW、速度0-80km/hで牽引力300-320kN *Re425形電気機関車と同等〔最大牽引力334kN、27パーミルで610tを牽引して80kmm/hで走行可能であり、それぞれ300kN、650tで80km/hのRe460形と同等もしくはそれ以上である〕以上の走行曲線で走行可能 *制御装置は各軸個別制御式とする *最高速度230km/h *レッチュベルクベーストンネル内の11パーミル区間で650tを牽引して160km/h走行可能 *山岳区間において全長300mの列車を牽引して90-100km/hで走行可能 *BLSのRe425、Ae415、Ae485形およびスイス国鉄のRe420、Re430、Re440、Re460、Re620形と重連総括制御が可能 各機体の機番と機体名は以下の通り
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